KPIを設定する際の未来予想図(古!)的視点



前回、KPI(重要な指標)を設定するには商品属性に合わせて指標も変更させたほうが良いとの話をしました。

今回はKPIを設定する時に気をつけたいことを書いてみます。


みなさんは、年始などに

「よし!今年こそは5kgのダイエットを達成するぞ!」
とか
「ランニング10kmを50分で走れるようになるぞ!」
とか、目標を立てたことありませんか?

日本人は年始年末に目標を立てることが大好きみたいなんですが、その殆どが達成されていないような気がしてます。
良くても達成率50%くらいなんじゃないかと?

いや、これは全くの個人的見解なので、なんの具体的統計があるわけではないです。すいません。

ちょっと話がズレましたが、この目標を設定する際になんで「あと5kg」なのか?何故「50分」なのか?という点が、ミソです。

恐らくは、身長から導き出せる健康と言われる基準値に当てはめたり、過去の経験側(本人、他人に関わらず)から、ちょっと頑張ればできるであろう数値を導き出しているのではないかな?と思います。

そうです。これが重要なんです。

この具体的な理由を根拠に、具体的な数値をKPIの目標に設定してあげることで、改善すべき問題点が見えてくるんです。

例えば、既にログ解析ツールを使ってサイトの特徴を把握している場合であれば、何人の訪問者がいると最終目標(コンバージョン)を達成するのか?という数値を把握されているかと思います。アクセス数に対するコンバージョン率ですね。

この数値を使って、アクセス数の目標を立ててあげればいいわけです。

検索エンジンの1位に表示された場合、検索数の10%前後がアクセスしてくれると言われていますので、検索数が10,000回(※1)であればアクセス数は1,000回増えると予測できるわけです。

アクセス数に対するコンバージョン率が仮に1%であった場合、10件のコンバージョンが獲得できるとなります。

あとは、リピート数などを加味すると実数値に近づくでしょう。

このような具体的な根拠に基づく、数値目標を設定する視点がとても大事なんですね。


もちろんサイト運営の初期段階ではこのような実績がありませんから、以下の数値で仮説を立ててみるといいかもしれません。

アクセス率 ・・・・ 検索結果1位で表示されたら、検索数の10%と想定。
以降、順位が落ちるにつれ、1%ずつ減少させる。

コンバージョン率・・・通常は3%前後といわれていますが、僕の経験側上3%は
とても優秀な数値です。ネガティブに見積もって1.5%
程度で計算すると良いと思います。
リピート率 ・・・・ 15%から20%程度で予測を立ててみましょう。


あと、大事なことはこの仮説が「絶対」ではないことを理解しておくことです。
仮説どおりにいかなかった場合などは適宜、仮説を修正し実際の状況に近づけてみることをオススメします。


いつも最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。




※1.検索数はGoogleのキーワードツールで調べることができます
https://adwords.google.co.jp/select/KeywordToolExternal

ニーズ商材とウォンツ商材を観測する視点

 

前回、商材を紹介するページの書き方として、商品には「ニーズ商材」と「ウォンツ商材」があり、それぞれアピールするポイントを変えたほうが良いという話をしました。

その続きとして、今回は実際に購買対象者がどのように対象ページを見ているのか?を分析する視点をお伝えいたします。

WEBサイトへの訪問者を実際に目で見て、「お!満足してくれるぞ」とか「あらま、なんか怒って帰っちゃったよ・・」とかを判断することはできません。では、どのように来訪者の動きを判断するかと言えば、既に皆さんご存知のログ解析ツールを利用します。当たり前のことですね。すいません。

ただ、ログ解析ツールを利用することはわかっていても、どの指標を見ればいいのか?実際には「よくわかんないんだよね〜」という方、多いのではないでしょうか。
多分、セッション数とかユニークユーザー数とか、王道ではページビュー数とかを気にされているのではないかな?と思います。

これらの指標も重要ではありますが、ログ解析ツールを見る際にもやはり「ニーズ商材」の場合と「ウォンツ商材」の場合でポイントを変えたほうが、色々と分かってくることがあります。

一般的にはこの重要となる指標を偉そうに「KPI」なんて呼んだりしています。Key Performance Indicator の略で、日本語では「重要業績評価指標」なんて訳されたりしていますが、小難しくて覚えられないので「重要な指標」で良いと思います。

では、このKPIについて「Google Analitycs」で解析した場合を例にとって説明してみます。


「ニーズ商材」の場合には、前回にお伝えしたとおりあなたの会社の商材をまだ認知していないわけですから、沢山の人がちゃんとページの情報を読んでくれて興味を持ってくれたかな?という点が大切になってきます。

ということは、「訪問者数」や「滞在時間」「リピート率」などを見れば、ページの情報伝達能力が分かってきます。
いずれかの指標が低かったり、時系列で見て改善されないようであればコンテンツを再度見直してみると良いと思います。

「ウォンツ商材」については、どれだけの人に見せることができるか?で売上げや問合せ件数が変わってきますので、「商材名検索によるアクセス数」がどれだけ増えたか?をKPIとすることをオススメいたします。
改善されないようであれば、当然SEOの強化だったりリスティング広告の上位表示などで
指名買い件数を増やしてあげましょう!

商材の属性に合わせて、視点を変えてあげることが大切なんですね。

ところで、KPIを設定するときのコツがあります。
ログ解析による改善は常にPDCAサイクルで行った方が効果がでますので、必ず具体的な予測数値を設定するということです。

今回は少々、長文になりましたので、次回この点をまとめてみようと思います。

今回も最後までお付き合いありがとうございました。