商品特性に合わせたリピート率とリピート頻度の視点
以前、リピーターの確保がサイト運営で大切なポイントである旨のエントリーを上げましたが、今回はそのリピート状況を確認する方法について書いてみたいと思います。
調べるのは、「リピート率」と「リピート訪問頻度」の2点です。
まずは、リピート率の見方ですが、Google Analyticsの
「ユーザー>リピート訪問数>リピートセッション数」
で、リピートセッションの回数の割合を確認しましょう。
当然、リピート回数が1回の割合が低ければ低いほど、リピーターが売上げに貢献していると考えられるため、なるべくリピート回数1回の割合を下げる工夫を行うようにしましょう。
また、定点観測をすると、状況の推移が見て取れますので、対策を打ちやすくなると思います。
リピート回数1回の割合が70%以上の場合には、早急に対応策を練った方が良いと思います。
次にリピート訪問頻度です。
「ユーザー>リピート訪問数>訪問頻度」
で確認することができます。
リピート訪問頻度とは、ユーザーがどのくらいの期間(周期)で再訪問するのかを確認することができるメニューです。
この周期が長い(期間を空けて再訪している)か短い(1日後や1週間後など)かは、取り扱っている商材(サービス)によって、その傾向が全く異なってきます。
例えば、不動産会社の場合、リピーターの再訪期間は長期に及ぶ傾向があります。
逆に、ニーズ商材を多数取り扱っているショッピングサイトなどはその期間が短くなる(もしくは再訪自体が無い)傾向にあります。
ユーザーが商材(サービス)を購入するときの行動をイメージして、その期間が適切な状況にあるのか?確認すると良いでしょう。
また、再訪問者には前回訪れた時とは異なる情報を提示して、購買行動へつなげるなどの工夫があると良いと思います。
つまりはサイトの更新頻度やリニューアルの時期についても、戦略的に行えるということが言えるでしょう。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
BingのSEO的視点〜インデックスについて〜
以前、Bingに自社サイトを登録しましたが、その続きです。
Bingでは「Bing サイト オーナー向けのヘルプ」というページを設けて、検索結果での順位向上に役立つ詳細な情報を記載していますよね。
今さらですが、おさらいの意味でちょっと要約してみますと、以下の内容になります。
■Web サイトにおける技術的な推奨事項
- 整形式の HTML コードのみを使用してページを作成し、リンク切れが発生しないように注意する。 HTML コードを検証するには、「The W3C Markup Validation Service (英語) 」を利用する
- リンク先の無いリンクがあると効率よくそのサイトをインデックスできなくなる。
- ページの移動や削除を行った際には、301リダイレクト、302リダイレクトなどを使用する。
- MSNBot に Web サイトのクロールを許可する。
- Robots.txtファイルを利用する。
- URLは静的なものが好ましい。
- 悪意のあるソフトウェア (マルウェア) に注意する。
一部、MSNに記載されていた内容と同じですが、Googleでは正しい構文にしなくても良いと明確に言明しているのに対して、BingではW3Cに準拠することが重要であるとしています。
一度、「The W3C Markup Validation Service (英語) 」でチェックをした方が良さそうですね。
■Web サイトに含めるコンテンツのガイドライン
−人々の興味を引くために良質なコンテンツを多数掲載しましょう!そのためには、
- 情報を見つけるためにユーザーが検索用語として使いそうな単語を、ページのテキストに含めるようにする。
- Web ページのサイズを150 KB 以下に抑えます。(画像を含めないソースのみ)
- 各 Web ページへのアクセスは、少なくとも 1 つの静的なテキストリンクから行われるようにする。
- インデックス登録したいテキストを画像の中に記述しない。
- サイト マップを追加する。リスト ボックス内の情報はインデックスされない。
- 階層はフラットにします。3階層までが理想。
ここで興味深いのは、検索ユーザーが使いそうな言葉を多数掲載しよう!という点。最近のGoogleにおいてもその傾向が見られますが、SEOで目的としているキーワードだけでなく、それの関連ワードを記述することでサイトのテーマを決定しているようです。ちょっと前までの、対策ワードを羅列するやり方では内容の薄いサイトと評価されてしまうようです。
あとは、静的なテキストリンクを最低1個用意しましょうというのも気になりますね。これもGoogleの動きと似ていますね。
■Bing での Web サイトのランク付け方法
- Web サイトのランク付けは完全に自動化
- ページのコンテンツ、Web ページにリンクしている Web サイトの数と内容、および Web サイトのコンテンツとキーワードとの関連度などを分析してランク付けを行っている。分析には複雑なアルゴリズムが用いられ、人的作業が介在することはない。また、お金でランクを上げることもできない。
- インデックスが更新されるたびに、以前のランクが変更される。そのため、新しい Web サイトが追加され、これに伴い既存のサイトが古くなると、Web サイトのランクが変動することになる。
- Web サイトのランクを直接変更することはできません。ただし、サイト デザインやサイトに導入している技術を最適化することができれば、ほとんどの検索エンジンで適切にランク付けされるようになる。
ま、当たり前と言えば当たり前ですが・・・。
テーマが似ているサイトからのリンクが評価を得られそうですね。(サイトテーマは都市伝説だとの見解もありますが・・・。)また、更新頻度が高いサイトの方が良いようなので、頻繁に情報を更新することを心掛けたほうが良いようです。
■Bing での検索ヒット率を低下させる誤った手法
−やっちゃいけないことですね。
- 無関係な語句を含めることによって、キーワードがより多く含まれるようにする。 ALT タグに語句を設定する手法もダメ。
- 隠しテキストや隠しリンクを使用する。
- リンク ファームなど、Web ページに対するリンクの数を意図的に増やす手法を使用する。
ALTタグの件は、恐らくはALTタグに大量のテキストを挿入することだと思うのですが、画像リンクにALTタグを設定してもいけないのかは検証が必要ですね。試しにやってみますので、ALTのキーワード引継ぎなどについて、わかりましたらまたご報告いたします。
8月に自社サイトをインデックスするよう登録申請したのですが、まだトップページしかインデックスされていません。
これはインデックスされていないのか?それともインデックスはされているが、ある期間を経過しないと結果には表示しないのかは定かではありませんが、とにかく新しいドメインに関しては、インデックスが非常に遅いようです。そのため、当然ですが検索結果にも表示され難い状況です。
新ドメインは取得後、約5ヶ月が経過していますがこのような状態ですので、やはり半年程度の期間が必要になるのかもしれませんね。
現状では新ドメインは Webmaster Center から申請してもインデックスまでに時間がかかっていますので、半年くらいの期間は期待せずに対応をしていくべきなんでしょうね。
最後までお付き合いありがとうございました。
ランディングページで困ったら、この視点
LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)なる言葉がメジャーになってから、もう何年になるんでしょうか?
少なくとも僕がネットの仕事を始めるようになった年には、チラホラと囁かれていましたので7〜8年近くになるんですかね?
当時、リスティングのキーワード属性に合わせて訴求内容の異なるランディングページを作ろうとクライアントへ提案したとき、各ページに記載するテキスト内容は直ぐに決まったのですが、ページ全体のデザイン構成をどのようにするかで随分と悩んだことがありました。
LPOという言葉は認知されつつありましたが、それを根拠あるロジックで作りこんでいる前例がまだ少ない時代だったため、参考とするサイトが見つからなかったためです。
時は流れLPOもすっかりメジャーとなり、言葉としてはやや使い古されてきた感も否めない今日この頃。非常に便利なサイトがありましたので、ご紹介いたします。
株式会社スタジオラインさんが作られた、その名も「LANDINGPAGE_BOOKMARK」。
11月16日現在で、225ページ分のランディングページが一覧で紹介されています。
ランディングページのデザイン構成で悩んだら、このサイトを見て参考にされてみてはいかがでしょうか?
トップページの役割と成否の視点
みなさま、こんにちわ。
随分、ブログの更新をサボってしまいましたが今日から気持ちを新たに、色々な視点で、気になったことや有益だと思えることを、まとめていこうと思いますので、これからもどーぞよろしくお願いいたします。
さて、復帰の第一弾の話は、「トップページの役割と成否」について、書いてみたいと思います。
みなさんもご存知のとおり、トップページは、そのサイトの玄関口です。
もっとも多くの訪問者がこのページから商材詳細などが書かれている下層ページへと遷移していくことが多いため、上手に情報を伝達できているか?興味を持ってもらえるページになっているか?で、サイト全体のページビュー数に大きく影響を及ぼします。
つまりは、問合せや商品購入などのコンバージョンにまで影響を及ぼすということになります。
では、トップページで上手く情報伝達が行われているかどうかをどのように判断すれば良いのでしょうか?ちょこっと考えてみました。
・直帰率を調べてみましょう
トップページに訪れた人が、他のページを見ることなく別のサイトへ移動してしまう(またはブラウザを閉じてしまう)率を調べることで、大まかな情報伝達の成否を把握することができます。
具体的にはGoogle Analyticsでは、?「コンテンツ」−?「閲覧開始ページ」−?URL「/」−?ディメンション「キーワード」で、TOPページにたどり着いたユーザーのキーワードと直帰率がそれぞれ分かります。
キーワードを属性ごとにまとめてみると、どのようなニーズを持ったユーザーに対して訴求力が弱いのか(または強いのか)が分析できると思いますので、トップページの修正や新しいコンテンツの追加など対応策を検討するヒントになると思います。
・ページ遷移率を把握する
トップページからどの下層ページへ移動したのか?ページごとに調べることができます。
やはり?「コンテンツ」から?「上位のコンテンツ」−?ページ「/」−?「ページ遷移」で、遷移率とセッション数を調べられます。
もし、一番見て欲しいページへの移動が少ないようでしたら、トップページの修正が必須でしょう。
始めて訪れたユーザーに、「自分の求めている情報がありそうだぞ」と伝えるためのバナーやテキスト、画像イメージなどを分かりやすい位置に伝わりやすい表現内容で配置してあげることが必要です。
コンバージョンまでの道筋をイメージして、導線を作ってあげると良いでしょう。
・サイト上のデータ表示でクリック率を把握する
ページ遷移率を視覚的に把握できるのが、「サイト上のデータ表示」になります。
主にバナーやナビゲーションの種類によってどのような変化が出るか?などのABテストなどにも利用することが可能です。
リンクが設置されているアクションボタンにクリック率が表示されますので、デザインや設置場所を変えて定期的に検証すれば、より訴求力の強いトップページを構築することができるでしょう。
ここで注意しなくてはいけない点として、計測はリンク先URL毎にされるため、同じページへリンクしている別々のアクションボタンは同一の数値として計測されてしまいます。
そのため詳細なデータを計測するためには、Googleの「URL 生成ツール」などを利用して、リンク先URLを別けて設定してあげると良いでしょう。
以上の3つの方法から、トップページの問題点を洗い出し改善していく方法で理想的なトップページへ近づけることができるようになると思います。
ちょっと手間が掛かりますが、PDCAサイクルで検証するには分かり易いのもトップページの特徴だと思いますので、トップページの直帰率が50%以上のサイトをお持ちの方は頑張ってみてはいかがでしょうか?
Yahoo! JAPAN がbingを採用?的視点
タイトルの最後に「視点」を付けているんだけど、今回はやや強引だな・・・。
2009年7月30日のITmedia Newsのエントリーに掲載された内容によると、「米Yahoo!とMicrosoftの提携に伴い、日本のヤフーも、MSが開発したBingの検索プラットフォームを採用する可能性が高い」らしい。
bing日本版はまだbeta版なので、今後更なる多くの改良がなされ検索順位も今のモノとは大きく異なることが予想されますが、どのような傾向があるのかは今から調べておいた方が良さそうですね。
なにせ、日本はYahoo!を利用するユーザーが大半ですから、エンジンの載せ換えで検索結果が大きく変更されれば、その影響力と言ったら「マジ、半端ねー!」てなもんですからね。
で、プログレのサイトがbingのサーバーにインデックスされているかどうか、ドメインを検索してみたら、
あらま、残念な結果に。。。
まずは、サイトのURLを登録するところから始めなくちゃですね。
今後、その傾向がわかりましたら、随時ご報告いたします。
リピート特性のない商材でリピーター確保の視点
前回、サイトへのリピーターを有効に確保して売上げや問合せを増やしましょうとのエントリーを上げさせていただきましたが、今回は商材にリピート特性がないケースについてのリピーター獲得手法について、考えてみたいと思います。
商材にリピート特性がないというのは、1回購入したら同じ商材を定期的には購入しないようなものを指します。具体的には「結婚指輪」や「冷蔵庫」「就職情報」などでしょうか。
このような短期間に同一商材を複数回購入することが考えにくい場合、どのようにして安定的にサイトリピーターを確保すれば良いでしょうか?
答えはとても簡単で、別の商材を準備してあげてその商材を購入してもらえれば言い訳です。
が、ここで大切なのがどのような商材をどのように増やしていくか?という視点です。
仮に、あなたのサイトで結婚指輪を取り扱っているとします。
様々なブランド、様々なデザイン、様々な価格帯で結婚指輪を取り扱っていたとして、結婚指輪を購入してくれたユーザーが再度、あなたのサイトを訪問してくれるでしょうか?
恐らく、答えは『 NO 』です。
多種多様の指輪が置いてあったとしても、「結婚指輪」しか置いていないのであれば、再訪問者を期待することは難しくなります。
そこで、同じ指輪でもファッションリングを取り扱ったり、誕生日やクリスマスなどのプレゼント特集を実施したり、またはカテゴリをアクセサリーやファッションにまで広げて商品を紹介すれば、結婚指輪購入者はサイトリピーターとなってくれるため、毎月安定的に増えていくでしょう。
注意点としては、全く異なる商材は取り扱わないほうが無難であるということです。
結婚指輪を取り扱っているサイトでペット用品を販売しても、商材同士のシナジー効果は期待できず、リピーターを獲得することは難しくなるでしょう。
最後に、商材を増やしていくためには、サイト制作を行わなくてはならず、費用も労力も掛かってしまいますから、CMSなどのシステムを導入してサイトを構築していくことをオススメいたします。
CMSの構築は是非プログレにご依頼くださいね^^
今回も、最後までお付き合いありがとうございました。
サイトリピーターを有効に活用する視点
検索エンジンマーケティング(SEM)で、検索者の囲い込みを一生懸命行っても毎月の訪問者数には限界があります。
例えば、私の仕事に関係のあるキーワードを調べてみると、
SEO 神奈川 390回
WEB集客 590回
レベニューシェア 2,400回
※Google キーワードツール調べ
となっています。
たとえ、SEOで上位表示ができたとしてもアクセスボリュームはたかが知れていることがわかるかと思います。
それでも、毎月の問合せ数を一定数増やすためには、アクセス数を確保しなくてはいけませんので、検索以外のところから集めてこなくてはいけません。
そこで、「リピーター」を如何に確保するか?ということが重要になってきます。リピーターがどの程度増えているのか?また、その訪問頻度はどのくらいなのか?などのデータをマーケティングに生かす必要があります。
リピーターの動向は、取り扱う商材によって多少のバラつきが出てきますから、自社が提供している商材や、顧客データと付け合せてその特徴を探ると良いでしょう。
例えば、不動産サイトの場合、ユーザーは最初の訪問でめぼしい物件をチェックしてから、実際に現地に行くなどして物件の詳細を時間を掛けて調べます。
その後、また別の物件を調べようと考えた場合にサイトに訪問してきますので、最初の訪問から1〜2週間程度間隔が空くのが通常だと考えます。
自社のサービスや商品を利用しているユーザーの動きと、ネット上でのアクセスユーザーの動きを比較すると、その傾向が分かりやすくなります。
リピーターを確保するための施策には、メルマガやブログ更新などによる最新情報の提供や、キャンペーン実施などコンテンツ更新による目新しさが有効となりますので、リピートユーザーが思うように増加していない方は、リピートユーザー確保のための施策を検討すると良いのではないでしょうか?
では、リピート性のない商材(結婚指輪など)を扱っているケースでは、どのようにリピート率を高めるのが良いか?という点については次回ご説明いたします。
ブログの戦略的視点
このぷろぐれぶろぐを始めてから、
「ネタをどうしようかな?」
と考えることが多くなりましたが、みなさんはブログのネタってどうされていますか?
趣味のブログであれば、それほど考えずに思いつきや独り言、備忘録として記事をアップすれば良いと思いますが、仕事のブログであればやっぱりマーケティングの視点から記事の内容を考えたほうが、「集客」という意味で効果的ですよね。
記事の内容の違いによって、ざっくりですが以下のような効果があると思います。
- 趣味についての記事:人柄を伝え、安心感や親近感を与える
- 取扱商材についての記事:サービスの詳細や、様々な角度から商品を伝え、認知度を上げる
- 業界情報やノウハウの記事:業界知識(ノウハウ)の伝達により、信頼感を与える
先日、海に入っていたときに知り合いの歯医者さんとお会いしました。
先生はホームページでブログを書いているのですが、昨年末ころから更新が途絶えていましたので、その件を話題に上げてみると、
「いや〜、そんなに刺激的な毎日を過ごしているわけではないので、書くこと(ネタ)がなくなっちゃったんですよ〜。」
とのこと。
ブログを「親近感を得る」ためのツールとして、利用していたが途中でネタが無くなってしまったようなので、
「歯医者さんのブログを読む人は、人柄を知りたいと思う人も多いと思いますが、どのような方針で病院を運営しているのか?とか、具体的な治療方法などの記事を読みたいとのではないですか?」
と伝えました。
が、まったくの思いつきだったので、本当に患者さんがそのようなことを知りたいと思っているかは、調べたことがないのでわかりませんでした。
ちょっと無責任だなと思い、ネットで簡単に調べてみました。
1.まずはGoogleの「キーワードツール」で「歯」を調べてみました。
すると、「虫歯」「歯周病」「矯正」「治療」「ホワイトニング」などの病名や
具体的な施術内容を検索するワードが目に付きました。
2.今度は実際にGoogleで「歯医者_相談」と検索してみました。
様々なQ&Aサイトが表示され、その中に沢山の質問が記載されていました。
3.「教えて!goo」にて「歯」と検索してみました。
上述と同様、様々な疑問や相談など約40,000件がヒットしました。
このことから、やっぱり具体的な治療方法などをブログのネタにすることは、的外れなことではないのだな、と思いました。(今度、先生に教えてあげようっと)
検索キーワードやWEBサイトを利用すると、ブログのネタが見つかることがありますので、悩んだときにはキーワードツールやQ&Aサイトなどを利用して、探してみるといいかもしれませんね!
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
KPIを設定する際の未来予想図(古!)的視点
前回、KPI(重要な指標)を設定するには商品属性に合わせて指標も変更させたほうが良いとの話をしました。
今回はKPIを設定する時に気をつけたいことを書いてみます。
みなさんは、年始などに
「よし!今年こそは5kgのダイエットを達成するぞ!」
とか
「ランニング10kmを50分で走れるようになるぞ!」
とか、目標を立てたことありませんか?
日本人は年始年末に目標を立てることが大好きみたいなんですが、その殆どが達成されていないような気がしてます。
良くても達成率50%くらいなんじゃないかと?
いや、これは全くの個人的見解なので、なんの具体的統計があるわけではないです。すいません。
ちょっと話がズレましたが、この目標を設定する際になんで「あと5kg」なのか?何故「50分」なのか?という点が、ミソです。
恐らくは、身長から導き出せる健康と言われる基準値に当てはめたり、過去の経験側(本人、他人に関わらず)から、ちょっと頑張ればできるであろう数値を導き出しているのではないかな?と思います。
そうです。これが重要なんです。
この具体的な理由を根拠に、具体的な数値をKPIの目標に設定してあげることで、改善すべき問題点が見えてくるんです。
例えば、既にログ解析ツールを使ってサイトの特徴を把握している場合であれば、何人の訪問者がいると最終目標(コンバージョン)を達成するのか?という数値を把握されているかと思います。アクセス数に対するコンバージョン率ですね。
この数値を使って、アクセス数の目標を立ててあげればいいわけです。
検索エンジンの1位に表示された場合、検索数の10%前後がアクセスしてくれると言われていますので、検索数が10,000回(※1)であればアクセス数は1,000回増えると予測できるわけです。
アクセス数に対するコンバージョン率が仮に1%であった場合、10件のコンバージョンが獲得できるとなります。
あとは、リピート数などを加味すると実数値に近づくでしょう。
このような具体的な根拠に基づく、数値目標を設定する視点がとても大事なんですね。
もちろんサイト運営の初期段階ではこのような実績がありませんから、以下の数値で仮説を立ててみるといいかもしれません。
アクセス率 ・・・・ 検索結果1位で表示されたら、検索数の10%と想定。
以降、順位が落ちるにつれ、1%ずつ減少させる。
コンバージョン率・・・通常は3%前後といわれていますが、僕の経験側上3%は
とても優秀な数値です。ネガティブに見積もって1.5%
程度で計算すると良いと思います。
リピート率 ・・・・ 15%から20%程度で予測を立ててみましょう。
あと、大事なことはこの仮説が「絶対」ではないことを理解しておくことです。
仮説どおりにいかなかった場合などは適宜、仮説を修正し実際の状況に近づけてみることをオススメします。
いつも最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
※1.検索数はGoogleのキーワードツールで調べることができます
https://adwords.google.co.jp/select/KeywordToolExternal
ニーズ商材とウォンツ商材を観測する視点
前回、商材を紹介するページの書き方として、商品には「ニーズ商材」と「ウォンツ商材」があり、それぞれアピールするポイントを変えたほうが良いという話をしました。
その続きとして、今回は実際に購買対象者がどのように対象ページを見ているのか?を分析する視点をお伝えいたします。
WEBサイトへの訪問者を実際に目で見て、「お!満足してくれるぞ」とか「あらま、なんか怒って帰っちゃったよ・・」とかを判断することはできません。では、どのように来訪者の動きを判断するかと言えば、既に皆さんご存知のログ解析ツールを利用します。当たり前のことですね。すいません。
ただ、ログ解析ツールを利用することはわかっていても、どの指標を見ればいいのか?実際には「よくわかんないんだよね〜」という方、多いのではないでしょうか。
多分、セッション数とかユニークユーザー数とか、王道ではページビュー数とかを気にされているのではないかな?と思います。
これらの指標も重要ではありますが、ログ解析ツールを見る際にもやはり「ニーズ商材」の場合と「ウォンツ商材」の場合でポイントを変えたほうが、色々と分かってくることがあります。
一般的にはこの重要となる指標を偉そうに「KPI」なんて呼んだりしています。Key Performance Indicator の略で、日本語では「重要業績評価指標」なんて訳されたりしていますが、小難しくて覚えられないので「重要な指標」で良いと思います。
では、このKPIについて「Google Analitycs」で解析した場合を例にとって説明してみます。
「ニーズ商材」の場合には、前回にお伝えしたとおりあなたの会社の商材をまだ認知していないわけですから、沢山の人がちゃんとページの情報を読んでくれて興味を持ってくれたかな?という点が大切になってきます。
ということは、「訪問者数」や「滞在時間」「リピート率」などを見れば、ページの情報伝達能力が分かってきます。
いずれかの指標が低かったり、時系列で見て改善されないようであればコンテンツを再度見直してみると良いと思います。
「ウォンツ商材」については、どれだけの人に見せることができるか?で売上げや問合せ件数が変わってきますので、「商材名検索によるアクセス数」がどれだけ増えたか?をKPIとすることをオススメいたします。
改善されないようであれば、当然SEOの強化だったりリスティング広告の上位表示などで
指名買い件数を増やしてあげましょう!
商材の属性に合わせて、視点を変えてあげることが大切なんですね。
ところで、KPIを設定するときのコツがあります。
ログ解析による改善は常にPDCAサイクルで行った方が効果がでますので、必ず具体的な予測数値を設定するということです。
今回は少々、長文になりましたので、次回この点をまとめてみようと思います。
今回も最後までお付き合いありがとうございました。